最近パソコン用ブルーライトカットグラスのこと良く聞かれますので、少し書いてみます。
パソコンモニターだけでなくほとんどの家庭用テレビ、スマートフォン、ゲーム機、携帯電話全てに液晶画面(LEDディスプレイ)が使用され、ちょっと前まで主流だったブラウン管よりも青が強調されやすい特徴があるとされています。それがいわゆるブルーライトです。画面が明るければ明るい程いいと思っていたものがとても疲れを呼ぶことがわかり、どうも適切な光、ブルーライトが少し抑えられたものが目にとっていいのでは、ということが少しわかってきているようです。
また、目の奥(網膜)の光を感じる細胞は従来、明るさを認知する係と色を認知する係の2つあると言われていたのですが最近ブルーライトを感じる係があることがわかりました。これは物を見ているのではなく生体リズムに関わっているらしく、朝日を浴びたらおきて、日が暮れたら寝よう、というペースメーカーの役割です。
海外旅行の時差ぼけ解消に太陽の光を浴びる、といいますが、まさにブルーライトを浴びてリズム調整しているのでしょう。パソコンやテレビを寝る前ギリギリまですると、なんだか寝付けないという経験をされた方もいると思います。これが生体リズム(サーカディアンリズム)といわれるものです。
まだはっきり解っていないことも多く判断が難しいところではありますが、
1 ブルーライトカットグラスは目の疲れには効果があるようです
2 終日使うとサーカディアンリズムが狂い体調不良になる可能性
3 2を考慮すると、日中のPCではカットグラスを使用せずに、疲れたら目を休めつつ仕事。夕食後など夜間のパソコン操作、テレビ視聴が必要な時はカットグラスを使用すると体内リズムを崩さない可能性が高い。
4 それ以前の問題として、家族皆で例えば日没後は液晶モニタ関係の物は控える。
子供は勿論、大人も睡眠を十二分にしっかりとって成長ホルモンを分泌させないと、代謝障害を起こし明らかに体調を壊しますので積極的な睡眠時間確保は非常に重要です。
このように現時点で解っていることからすると、カットグラスを多用するのは控えていた方が良いようです。