ジェネリックの目薬について

ジェネリックの目薬について

テレビのコマーシャルでも頻繁に登場するジェネリック医薬品。特許が切れた医薬品と効き目は同じだけど安いよ。というものです。それ自体は悪い物ではありません。先発品は開発費をかけて売ってきたのですから、後発品はもっと安くてもいいでしょう。でも、実は目薬では、全く同じ、といえず困っています。防腐剤などの添加物が先発品と同じである事がむしろ少なく、厚生労働省が同じといっている目薬をいれても、片方は腫れたりかゆくなったり、などの副作用がでることがかなり見られます。ある緑内障の目薬とその後発品の添加物比較の一覧表をあげました。2010年5月時点で23種類あり、一番上の先発品と全く同じ添加物なものはたったの3種類!です。(しかも添加物の濃度については言及していません。)非常に使いづらい。当院はたまたま院内処方ですので、もちろん安いに越した事はありませんが、先発、後発に関わらず、効果の高い、使いやすい点眼薬を提供できるよう選んでいます。また飲み薬もそうですが、薬の合う合わないは使ってみないと判りません。効かない薬は安心な薬ですから注意が必要です。おかしいな?と思った時はすぐに薬をやめて、もらった病院で診てもらいましょう。

参考文献 ジェネリック医薬品を考える 池田 博昭ら 広島大学病院 「日本の眼科」81:6号(2010年)