変わる!
視力って、いってみれば血圧とか熱と似ていて、固定された値ではありません。毎日測れば毎日変わります。体調や気分、睡眠時間などでも変わるものです。
成長
身長や心が成長するように、目玉も成長します。特に奥行きが大きくなると近視になります。生まれたての赤ちゃんはド遠視です。成長と共に目も大きくなり、遠視が減ったり、遠視がなくなって正視(遠視でも近視でもない状態)になったり、目玉がもっと大きくなって近視になったりします。これだけが原因ではないのですが、成長期のお子さんの近視化はその要因が多いのではと考えられています。ですから近視が少なくなるようにとお祈りするのは、「背が小さくなあれ!」と呪文を唱えるのに似ていることになります。
調節緊張(仮性近視)
目に力が入りすぎて近視が強く出ることを調整緊張と呼んでいます。目薬で緊張を和らげることでその方本来の視力が出やすくなる場合があります。近視が治るものではありませんが、視力の数字だけを追っかけると、治った感じがするかもしれません。昔あった視力回復センターみたいなものや、機械、最近のトレーニング本などは、この現象を取り上げていることが多いと思います。