レーシックでの老眼治療

レーシックでの老眼治療

患者さんから質問があったのでみなさんにもお伝えしたいと思います。

カメラインレー、アキュフォーカスといった片目のフラップ下に埋める材料を用いて老眼対策をする方法があります。モノビジョンとピンホール効果を利用した方法です。モノビジョンとは両目で物を見るのではなく、例えば右目で遠く、左目で近くを見る見方の事をいいます。ピンホール効果とは、小さな穴越しにものをみるとよく見える効果、みずらく感じる時に目を細めたりする事は無意識にこの効果を利用している、ものです。ですので従来のレーシックよりは近くの見え方が良いので喜ばれているようです。

ただ、両目で、近くも遠くも、暗くても小さい字でも、一度受けたら一生効果、というものではないことのウエイトがかなりあります。片方の目の瞳にあわせて穴あきシールをうめこむ感じですから、暗く感じたり、基本片目で見るイメージになります。最適と言われている年齢層は40−50歳代。新しい見え方に脳も順応する必要があることと、60−70歳代になってくると、また眼鏡が必要になる。そうでなくても細かい字などを見る時は手術直後でも眼鏡が必要になる場合もある。という事があります。また白内障など手術を要する際は、カメラインレーを原則取り除かなくてはなりません。

このような現況なので現時点では当院では採用していません。来週学会に参加しますが、日進月歩の分野ですので、今後新しい治療理論や手法、材料が出てくると思います。勉強してきます。