多焦点眼内レンズ 最近の流れ

多焦点眼内レンズ 最近の流れ

元来 多焦点レンズは遠近両用といった感が強かったのですが最近は、読書の距離(約30cm)よりももう少し離れたパソコンなどの距離(約50cm)を重視したものも出てきています。

ひとつの流れは、HOYAの屈折型多焦点レンズ。0.5m近辺の視力を重視しているので、長時間読書をするには眼鏡を必要としますが、従来の単焦点レンズの中間〜近方視力を改善した感じのようです。

もうひとつはAlconの回折型多焦点レンズに加入度数が+3Dのものがでました。0.5m視力は従来の+4Dよりも良好なので、中間距離視力重視の方にはより便利そうです。近方も新聞ぐらいは読めるようです。パソコン作業や手元作業の多い方はより快適でしょう。

そんな意味で既に出回っているAlconのReATOR 4Dや AbbottのTecnisなど0.3mに焦点をあてたレンズは、非常に細かい字が見えやすいという捨てがたい魅力もあります。

でも乱視が1D以上ある方は術後の見え方があまり成績が良くなく、今後乱視矯正が加味された多焦点(二重焦点)レンズが出る予定とのことですので期待されます。